認知症の女性の相続と成年後見

♦ 相談内容

子供のいない95歳の高齢の女性が,夫の財産(株式など)と借金を相続し,その相続財産の整理を依頼された。

しかし,処理の途中から,女性に認知症の症状が出て来た事案。

 

♦ 解決内容

依頼者はもはや,適正な判断が出来なくなってしまったため,まず,依頼者が以前から信頼していた甥に,裁判所の許可を得て,成年後見人(依頼者に代わり財産の処分や借金の支払をする権限が与えられる)になってもらった。

そして,甥と協議しながら,株式を比較的高額で売却し,その代金で借金を返済したうえ,残りを甥が管理しながら依頼者の老後の世話を行なうようにした。