画像共有サイトにアップロードされた画像の削除要請
- 2015年01月14日
- その他事件の事例
◆ 事件内容
依頼者は,私生活をのぞき見られた上,自らの裸を含むプライバシーを侵害する画像を多数撮影され,その全ての画像を画像共有サイトにアップロードされ,プライバシーを侵害された女性です。
数日間悩み抜いた結果,当事務所にご相談いただきました。
◆ 解決内容
ご相談の電話をいただいた後,直ちにご来所いただき,詳しい事情を伺いました。
その日の夜,画像共有サイトの管理運営会社に対し,法律事務所及び弁護士名を記載した上で,「プライバシーを侵害しているので直ちに削除して欲しい」旨メールにて連絡いたしました。
翌日の午前中,管理運営会社から,抗議を受けた画像を削除した旨のメール連絡が来ました。
確認したところ,プライバシーを侵害する画像はすべて削除され,画像を見ることができなくなっていました。
ご相談いただいてから画像が削除されるまで約10時間でした。
◆ 弁護士のコメント
謝罪により事後回復が可能な名誉権侵害とは異なり,プライバシーが侵害された場合,事後に回復することは不可能または極めて困難です。
そこで,プライバシー保護のためには,できるだけ早くプライバシー侵害の状態を除去しなければならないのです。
上記事案では,依頼者のプライバシー保護のためには,違法画像がアップロードされているサイトから早急に違法画像を削除し,その画像を誰も見ることができないようにする必要がありました。
そこで,ご依頼いただいた数分後にサイト管理会社に弁護士名義で削除請求する旨のメールを送りました。
その結果,約10時間という短時間で問題の画像を削除でき,依頼者のプライバシー侵害を最小限に抑えることができました。
リベンジポルノが社会問題となり,規制立法がされたとはいえ,本件のような事件は今後増加すると考えられます。
男女ともに自らの裸の写真をパートナーに撮られない(撮らせない)ように事前に予防し,もし仮にプライバシーを侵害する画像又は動画が共有サイトにアップロードされてしまった場合には,できるだけ早く専門的知識をもつ弁護士に相談することをお勧めいたします。